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北海道の先住民族のアイヌの人達は、山菜や薬草などを上手に利用してきました。私はこのような先人の知恵には現代でも役立つものが多いと思い研究を行ってきました。また北海道には、アイヌの利用植物だけでなく豊富な天然資源が多く、現代でも健康に役立てられる宝庫です。これらからの商品開発を目的として、ジェネックバイオラボ(株)が共同研究の中心になるように、北海道大学、北海道科学技術大学、北海道工業試験場と連携ができる北海道大学のキャンバス内の北大ビジネススプリングスに研究室を設立しました。私達は生理活性物質の特定、有効成分の化学的研究、酵素阻害作用、細胞での活性評価を行い、最終的には動物実験、人での臨床試験を外部の研究機関に委託し有効性を確認します。ジェネックバイオラボ(株)は大学との連携で、健康に役立つ商品を世に出せるように努力しています。
所長 薬学博士山岸 喬
最近話題になっているポリフェノール(タンニン)の研究に40年以上前から取り組んでいます。北海道の花であるハマナス花弁の研究でも、タンニン類の分離・精製法や構造研究を担当し、製品化につなげました。一方、北海道の特産品であるコンブに関する研究も30年近く手がけており、いち早く仮根(かこん)に注目しています。仮根はコンブの本当の根で、「根昆布」とは異なる部位で、これまであまり研究されてこなかった素材です。これからも研究を続けて、製品化を目指しています。現在、北見工業大学、北海道科学大 薬学部、北海道立工業試験場、東京海洋大学などと共同で研究を続けており、北海道特有の農水産物を生かした製品化のための研究を続けてきます。
研究部長 薬学博士西澤 信